2014年5月15日木曜日

Cousera: Functional Programming Principles in Scalaのgamification視点からの分析

Courseraにハマってしまって今週月曜、火曜と寝るのがAM4時前に。。。流石に体に悪そう。
どうしてそれだけ強い動機付けになっているのかgamification視点から分析してみると面白そう。

[ゴール: 最終的な目的]
やはり本来の目的と言うのが最後は重要になる。
それが自分にとって価値が低ければgamificationの手法で一時的に動機付けしても長続きしない。

「関数型プログラミングについての理解を深めること」「Scalaに関する理解を深めること」と言う「知識獲得」がそもそもの目的としてベースにある。

[目標: 小目標、中目標]
最終的な目的が重要と分かっていても、人は目の前の欲求にすぐに負けてしまう。
最終的な目的に至る過程を細かい中間的な目標に置き換える事が重要。
(実はこの小目標自体はポイントを貯めるなど直接目的と結びついていなくてもOK)

中目標として、毎週のクラス(ビデオ講義とプログラム課題)がある。
プログラム課題は2週間、3週間の2段階期限と自動採点があり目標が明確化されている。
ビデオ講義が15分x4本程度に分割されてるので、個々のビデオが小目標になる。
さらにビデオ内の小クイズも小目標となる。
プログラム課題も数ステップに分かれていて小目標として機能している。

[可視化]
可視化による目標の明確化と目標達成へのフィードバクが重要。
所謂ポイントやバッジなどのリワードも可視化の一つと言える。
実施した内容に対して細かく直ぐにフィードバックが掛かるのが重要。
勉強の成果と言うのは形に見えにくいものだが、勉強したと言う努力を形にして実感したいと言うのもあるかもしれない。

プログラム課題の高速自動採点と採点結果表示
各ビデオ講義の視聴済チェックマーク表示
プログラム課題の2週間、3週間の2段階期限
コース終了条件の明確化
修了証の発行
掲示板のポイント

[オンボーディング]
何か始めるときは腰が重くなるのが普通。現状維持バイアスが働くので。
これを乗り切るために最初の取っ掛かりは特に簡単に楽しく出来ることが重要。

開始前の準備課題やチュートリアル、FAQ、掲示板で初めての実施を容易にしている。

[世界観]
構築された世界観に染まることが出来れば、現実世界では難しくてもその世界のルールにしたがって容易に出来る可能性がある。
特に仮想世界には現実世界のような制約がないので、現実世界よりその世界の理想に従って行動しやすい。
仮想世界の理想を目指す事と、ゴールの達成が間接的にリンクしていると良い。

Courseraでは特に独自の世界観は構築されていない??

[ソーシャル]
他人と刺激しあう事でモチベーションを高める。
他人からのメッセージや「いいね!」ボタンなどフィードバック。
他人へフィードバックする事も自分の組織への帰属意識を高めたり出来る。
他人の状況を見たり、他人から見られていると意識出来ることも重要。(モラルハザード)

掲示板(いいねボタンあり)、オフ会、講師や管理者からのメール、アナウンス
掲示板で他人の考えや状況を見ると刺激にはなる。もっと発信出来れば良いのだが。

[上級者向け]
[チューニング]
上級者しか達成できない難しいタスク(レアアイテム入手)で継続的な実施を啓発。
個別の状況に応じてタスクの難易度等を個別にチューニングする。

追加の学習資料の提示。掲示板で他人に教える。
FAQやチュートリアルや掲示板での質問で難易度をある程度コントロール。
講義ビデオの早見。スライド。サブタイトルで講義に掛ける工数をコントロール。

[おもてなし]
究極的にはゴールを目指す過程の心理的負担を如何に減らすかと言う事。
どうやったら気分よくゴールを目指せるかと言う事。
相手の心理的影響を細かく配慮する「おもてなし」の心に通じる。

Courseraも受講環境の完成度は結構高く、快適に受講できる。

0 件のコメント:

コメントを投稿