2013年9月23日月曜日

記憶術の例

# 概要
  - 記憶術の例 All About 宇都出 雅巳(http://allabout.co.jp/gm/gl/25159/)に2013/9/20時点に上がっている記事を全部読んで見て、自分なりにまとめてみた。

# 場所法
  - イメージの中の場所に覚えたいものを結び付けて覚える。
    * 場所をたどる道順を使って順番も覚えられる
  - 古代ギリシャからある方法で最も一般的で効果的。色々な記憶術の基礎。
  - 宮口式ではデジカメで実際の場所を記録して記憶のための場所「バックボーン」を
    作成する。
    * 撮影の感覚や対象など、適切なバックボーンを作るためのポイントもあり。
  - 渡辺式でも写真を使って「基礎」を作成していた。
  - 人間は空間を記憶するのが得意。
    * 記憶しにくい物をし易い物に変換すると言う発想。人の本性に逆らわない。
    * 特に日々見慣れていれば。
    * これを記憶すべき内容のイメージと結びつける。
    * 方向音痴で道を覚えるのが苦手な人(私)には向かない???

# イメージ
  - 覚える対象を思い出しやすい(動画)イメージに変換する。
  - なるべく強烈な印象を残すイメージの方が良い。ナンセンスなも、性的なもの等。
    * 五感や感情に訴えるイメージを作れるか?
    * 静止画よりも動画、口に出す、体を動かす等5感を使う事が重要。
  - 数字の語呂合わせも同じ。数字->語呂合わせ->動画イメージ。
  - イメージへの変換トレーニングが必要。
  - 名前のイメージ化して顔と結び付けて記憶する。
    * 顔の特徴的な部分を抽出する。
    * 名前をイメージ化して、顔と結びついたイメージで記憶する。
  - 勉強ではイメージしにくい「言葉」を覚える必要ある。
    * 概念として理解出来ればイメージしやすいはず。
      - ただし「言葉」とイメージを結び付ける事は必要。
      - 人の顔と名前の様に。
    * 覚え難い「言葉」を別のイメージに変換して、それと言葉の「意味」を結び付けて記憶する。
    * さらには意味を理解しないで言葉の組み合わせだけをイメージで記憶する事も出来る。
      - 試験勉強対策には使える。
      - これに頼り過ぎると、「理解する事によって記憶しやすくする」を謝りやらなくなり、理解力が弱くなると思う。

# 繰り返す
  - 記憶術を使っても繰り返して記憶を定着させるのは変わらない。
  - 作成したストーリを何回もたどって覚える必要ある。
    * 高速にストーリを辿れれば、繰り返し対象を増やせる。
  - イメージ化しなくても単純に繰り返すだけでも定着率は上がる。
  - 聞く、読むではなく、書く、声に出す等の行為が大切。
  - 「思い出す」と言う行為を繰り返す。
  - 記憶する対象に出会ったらすぐに「繰り返して思い出す」のが大切。
    * 人から名前を聞いたら、会話の中で名前をなるべく言う様にする。
    * 買い物を頼まれたら買う物をその場で暗唱する。

# 思い出す
  - 名前が覚えられない時に、あ->い->う->...と頭文字の候補をスキャンして行くと、
    思い出せる場合がある。
  - 思い出すべきことを行った場所に戻ると思いだすことがある。
    * 実際に戻らなくても場所を思い出すのでも効果ありそう。
  - ストーリの先頭を思い出せれば、芋づる式に思い出せる。
  - 全部思い出せたか確認するために、アイテムの個数を覚えて置くは重要。
  - 覚えている内に思い出す。
  - 思い出そうとしてイメージするトレーニングが重要。

# その他
  - 多くの記憶術は勉強の後半、理解した事を覚える事に向いている。
    * 目次や用語を先に記憶するのに記憶術を使えば、前半からでも使える。
  - イメージ化して覚える量をいかに減らすか
    * 「テキストの形」を思い浮かべる事で減らせる??
      - 筆者の方に書いてあるらしいが。。。
      - 『「1分スピード記憶」勉強法』(三笠書房)宇都出 雅巳
  - 過去になにか覚えるのに使った「場所」に上書きで新しい物を覚えたり出来る?
  - 同じ「場所」を別々の物を覚える事に使える?
    * 別ストーリを考えれば同じ場所でも再利用できる?
  - 必要ない事を忘れる事も大事では?
    * 神経衰弱の時に、前回の記憶に惑わされてしまう。
  - 記憶術で覚えたことは、使わなかった場合にどの程度保持されるのか?
  - トレーニングの継続とやり方が重要。
    * 神経衰弱で完璧に覚えられるようにする
    * その日の #3good を次の日まで忘れない様にする。
    * その日に何を食べたか思い出す。
    * 毎晩寝る前にその日の事を数秒でも良いから思い出してみる。
      - 習慣化してトレーニングを継続する事が重要。
  - 子供に記憶術を教えるべきか?
    * ある程度以上大きくなったら良い気がするが、何時から?
    * 小さい時からトレーニングさせて弊害無いのか?
      - 抽象化能力が低くなってしまう、等。

2013年9月14日土曜日

直観通りにはならない事

自分が強く興味を引かれている事の一つに「直観通りにならない事」がある。
昔、自分が当たり前に感じている事が、他人には通用しない事が多々あって、
「何故自分はそう感じるのか」と言う自問をしていた事とも関連しているかもしれない。

そんな中、高校の物理の時間に、物が落下して減衰しながらバウンドする際に、
何回バウンドして何時バウンドが止まるかと言う問いを先生から投げかけられた。

無限小のバウンドが無限回、無限時間続くと自信たっぷりに答えたのが、
実際は無限回のバウンドが有限時間で終わると論理的に説明できると知った時は、
可也の衝撃を受けた。
「無限回の事象が有限時間内で完了する」と言う事が自分の直観から外れていたので。

これが「自分が(直観的に)当然と思っても、それが論理的に正しいとは限らない」と
実感出来た最初の経験で、
そこから「直観通りにはならない事」の面白さに魅かれて行った気がする。


未来の自分の為にどうやって今の誘惑に打ち勝つか?

TEDの「Daniel Goldstein: The battle between your present and future self」を見て思った事。

# Commitment Device
現在の選択によって未来の自分の選択を制約する様な選択の事。
未来の自分がその場の誘惑に負けて長期的ゴール達成を阻害する選択をするのを防ぐ。
他の人に影響を与えない事。
何等かの対価を支払う事で未来の特定の選択の価値を高める。
最古のCommitment Deviceの例として「オデッセイとセイレーン」の話がある。

Commitment Deviceは未来の為に自分をコントロールするための有効な手段の一つではある。

Commitment Deviceが上手く働くように設計するのは難しい。
状況によっては使えない事もあるし、色々と自分に言い訳をして反故にする事も出来る。

Social Realityと言って解決方法を宣言するして周りから認められると、その事に満足して帰って解決方法の実施率が低下するとの報告もある。

# 未来をイメージする事
未来をより鮮明にイメージする事で、未来の自分の為になる行動にたいするモチベーションを上げる事が出来る。

未来を軽視してしまう要因の一つが、未来を上手くイメージできない事と、そんなことは起こらないと思ってしまっている事。
これを是正するために未来のイメージを助けるツールが紹介されていた。
* 現在の投資によってリタイア後に住める場所がどんなところになるのか写真で示す。
* 現在の投資によって現在の自分と未来の自分がどの程度幸せなのか顔の表情をCGで示す。
これにより未来の自分がその時どんな気持ちになるかをイメージする事が出来る様になり、今の決断と未来の繋がりをもっと意識出来る様になる。

# PSPとの関連
PSPトレーニングの際にで計画と実施を分ける事もポイントの一つと感じていたが、
その理由の一つが今回の未来の自分が現在の自分より弱い事にある。
計画がCommitment Deviceとなって正しい実施を支援する事が出来る。
また、計画がより具体的であるほど、
計画の達成を現在と同等に考える事が出来るのでより良い。