NHKのオイコノミアで扱っていたテーマ。
内発的な動機で行っている行為に対して、報酬等の外発的な動機付けを行う事によって、かえってモチベーションが低減する現象。
下記が番組で紹介されていた例です。
自分の空き地で勝手に遊んでいる子供に、遊ぶのを止めさせたい場合。
空き地で遊んでいる子供に「遊んでくれてありがとう。」と言ってお金を渡す。
そうすると「お金が欲しいから。」と次の日も来るのでまた渡す。
そうしてしばらく続けた後で「今日からはもうお金は上げない事にしました。」と言うと、「お金がもらえないならもう来ない。別の所で遊ぼう。」と言う結果になる。
これは「楽しいから空き地で遊ぶ」という内発的動機で行われていた行為に対して、外発的動機づけを行う事で、「お金がもらえるから空き地で遊ぶ」と言う様に、行為の動機が変化してしまったと言う事になる。
中々興味深い現象で、実際にも「そうだなあ」と思い当る事も多いと思います。
動機づけの方法、インセンティブの与え方の難しさの一面を表していますよね。
よく、「子供に何かさせたい時に物で釣るのは良くない」と言われますが、これはアンダーマイニングによって子供の内発的動機低減させない様に注意が必要だと言う側面あると思います。
前に 「どうして言われるとやりたく無くなるのか?」を書いていますが、内的動機づけを低減させてしまうと言う面ではこれも「アンダーマイニング」と似たような効果があると思いました。
また、「Gamification(ゲーミフィケーション)」について書いた時はこれとは逆に、本来の動機付けだけだと行動を継続するのが難しい際に、行動に結び付けやすい別の動機付けを行うと言う発想でした。
こうして考えると「モチベーションの向上、維持」と言うのは一筋縄では行かないとても興味深いテーマであると改めて実感する事が出来て、このテーマについて色々と考えたいというモチベーションが更に向上しました。(笑)
と言う事で「アンダーマイニングを知る事が出来た」も「良かった事」に計上して、
「今月の良かった事、現状14件」です。
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