2014年2月1日土曜日

「日本人の9割に英語はいらない」を読んで

成毛眞の「日本人の9割に英語はいらない」を読んだ。

中々癖のある文章で、ちょっと同意できない部分もあったが、下記が良いと思った所。

英語の丁寧表現ではこちらが言った内容を相手が否定する様に持って行く。
多分、肯定する様に持って行くと、自分が相手を従わせようとしているとの印象を与えるからだと思った。

英語が必要な日本人の割合を導くのに、日本人の海外滞在者の数からザックリと見積もっていたのは良かった。精度は別として何も無いより何らかの目安にはなる。

英語はコミュニケーションの道具であるので、伝えたい内容そのものの方が大切と言う所も同意出来る。

何でも欧米に迎合するのではなくて、日本の良い所も認識してそこを守って行くことも大切だと再認識出来た。

日本語(母国語)も習得できていない段階で、他の言語に過度にさらされると言うのは、母国語の習得や言語を使った思考能力の発達に何らかのデメリットがあるかもしれない。ただし、メリットもあるかも知れないので何とも言えない所ではある。


逆に、下記の視点もあっても良いのではと思った所。

外国語を勉強する事で、母国語以外で考えを表現したり、何かを理解すると言う事が経験出来る。
これを通して、自分がどうやって思考しているのか、物事を理解しているのかについて考えるキッカケとなる。

TOEICの点数を上げるのは純粋にゲーム的な要素もあり楽しい面もある。それ自体を娯楽として楽しめるのなら、英語力の増加などの実利もオマケとして付いてくるならなおさら良い。

また、今後技術が進歩すれば、日常会話、ビジネス会話レベルは機械翻訳で十分と言う状況に近い将来なると考えられる。

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