2013年7月16日火曜日

オイコノミア「みんなでシェアする経済学!?」


とても興味深い内容で経済学の面白さを再認識することが出来ました。

[フォーカルポイント]
シェリングポイントとも言う。
コミュニケーション手段がない場合に、人々が採るであろう自然で特別で適切と思われる解決策を指す。
面白いのは解決策その物の有用性よりも「皆がそれを選ぶはずだから」と言う点が重要であると言う事。
  
[コモンズの悲劇]
誰でも使う事が出来るが、誰かが使いすぎると他の人が使えなくなるといった競合が発生する様な財(資源)を「コモンズ」と言う。
皆が「自分だけは得をしたい(損をしたくない)」と考えるとコモンズを使いすぎて系全体としては不利益な状況になってしまうと言うのが「コモンズの悲劇」
「囚人のジレンマ」と同じように、各自が自身にとっての最適戦略を取っても系全体の最適戦略にはならない。
面白い点は、やはり協調性は重要と言う事と、協調性を導き出すための仕組み(インセンティブ)の設計が重要であると言うこと。

[TTCメカニズム]
「トップ・トレーディング・サイクルメカニズム」の略で、最適マッチング理論の一つ。
多人数で物々交換を行う際などに、全員同時に交換したい相手を指名させて、双方向の指名が成立したペアを交換確定として抜き、残りのメンバで同じことを繰り返すと言うやり方。
必ず最適なマッチングが見つかる事が証明出来ているというが、証明については詳しくは不明。 

[レントシーキング]
レント(参入が規制されることによって生じる独占利益や、寡占による超過利益)を獲得・維持するために行うロビー活動等の事。生産に結びつかないので無駄なコストと見なされる。
規制は「コモンズの悲劇」を避ける方法の一つだが、それによってレントシーキングが過剰に行われると無駄なコストが増大して結局は系全体の利益に結びつかない。
インセンティブの設計はやっぱり難しい。


今回の講師だった安田先生のオンライン記事「インセンティブの作法」と言う物がある事を発見。
面白そうなので読んでみたいと思います。
http://toyokeizai.net/category/y-yasuda

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